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2014年03月20日

用意周到ではない日本

昨夜、生田原の懇談会終了後にバスで白滝のメンバーと帰ってきましたが、そのまま白滝の支所長宅へお邪魔し、本所の課長宅に泊めていただき、朝帰りとなってしまいました(笑)

先日の「語る夕べ講演会」の内容です。

総合プロデューサーの畠中美奈さんは、

「世界に通用する映画を創りたい」と題し、設計事務所勤務から高田延彦さんのUWFインターナショナルの企画部長へ、そして長野パラリンピックの製作チーフ、続いて松田美由紀さんから龍平のマネージャーをと頼まれ、現在は御主人の富名哲也監督と『終点、お化け煙突まえ。』という映画を制作し、ジョグジャNETPACアジア映画祭(インドネシア) Blencong Award受賞。3月29日から4月5日にスイスSWISSのFribourgで開催される第28回フリブール国際映画祭 28th Fribourg International Film Festival (FIFF)、International competition short films 3に招待されているそうで、今後の活躍が期待される方です。

東大名誉教授の月尾嘉男先生は

「用意周到でない日本」と題し、アメリカは第2次世界大戦後に行った占領政策のうち農地改革、漁業改革、道路建設は、日本が二度と立ち上がれないように用意周到に準備されたもので、農地改革では、農地の所有者が大幅に増えることで農業の非効率化や巨大開発の阻止が目的とされ、成田国際空港などは典型的な例とされます。漁業改革は軍港建設の阻止、道路建設は鉄道輸送の破壊を目的としています。

また、中国は運河に力を入れており、太平洋と大西洋を結ぶニカラグア運河開発資金事業(290km400億ドル)を中国企業が受託、マレー半島にもクラ運河構想を持っているそうで、経済や軍事に有利な航路を確保するために用意周到に準備しているとのことです。
他にも外交政策や経済・情報戦略などで日本に比べて優位に展開していることを指摘していました。

さらに、中国と韓国では漢方の国際標準を申請しているにも関わらず、日本は漢方を保険適用から除外しており、ガラパゴス漢方となってしまうと警鐘を鳴らしていました。

現在、健康のためには日本食が理想の食事であり、世界各国に日本料理店が増えており、アメリカには17000店もあるそうですが、日本では肉料理が増えており、2010年には肉料理が魚料理を上回ったそうです。
「用意周到に長期的な視点で物事を考えていかないと国そのものが浸食されていく可能性がある。」という内容でとても興味深い講演でした。
  
Posted by kota at 19:30Comments(0)町づくり